2018年4月15日
買い物から調べ事まで、すっかり生活に定着したWebサービスですが、「アカウント」
がどんどん増えるのが悩みの種です。 アカウントの流出や乗っ取り、予期しない
情報の流失のニュースが気になりますが、それを理由にサービスを使わないのも
もったいない話です。
今度の研究会は、安心してWebサービスを利用できるよう、アカウントの仕組みを
理解することを目的としました。
1、アカウントの基準:アカウントの基準はサービスごとに異なる
(1)ユーザーID
・既存あるいは特定のメールアドレス、好みの文字の組み合わせ、電話番号、・・・
(2)登録時に入力する情報(サービスにより求められる種類が異なる)
・名前、生年月日、国、性別、電話番号、連絡用メールアドレス、・・・
(3)パスワードの制限
・文字の数(例:8文字以上)、英字、数字、大小文字などを組み合わせ
2、アカウントの同期
運営会社がいくつものサービスを提供している場合は、ひとつのアカウントで
いくつものサービスを利用できることが多い。
(1)Microsoft社の場合
・MicrosoftアカウントでWindows10にログインすると、同社のサービスがログイン
なしで利用できる。(ストア、Skype、OneDrive、Office Online)
・同じMicrosoftアカウントで別のPCにログインすると、PC間でWindowsの
テーマ、エクスプローラの設定、プリンタやマウスの設定、お気に入りなどが
同期する。
・PC間の同期を避けるには、Windows10のログインをローカルアカウントにするか、
あるいは同期を行わない設定が必要になる。
(同期のオンオフ設定は、設定→アカウント→設定の同期)
(2)Google社の場合
・ひとつのアカウントで多くのサービスが利用できる
Gメール、マップ、フォト、カレンダー、Google Play、ドキュメント、・・・
・起動時にGoogle アカウントが必須であるAndroidは、自動的に同期が行われている。
(3)GoogleアカウントでMicrosoftアカウントを取得すると大変便利
GoogleアカウントでMicrosoftアカウントを取得し、これでWindows10にログイン
すると、GoogleもMicrosoftも同じアカウントで利用でき、利便性は向上する。
3、同期は便利だが困ることもある
同じアカウントを使う家族などがあると情報が筒抜けになるので、同期項目の管理を
徹底する必要がある。
例:検索の履歴、交通機関などの予約、持ち歩いた経路、・・・
4、SNS同士のアカウント連携
ひとつのSNSアカウントがあると、他のSNSのアカウント取得手続きが極めて
簡単になる。
注意点:
例1、匿名のつもりで出した投稿が、アカウント連携している他のSNSに実名
投稿で掲載されてしまうことがある。
例2、連携しているSNSに、予期しない個人情報が渡されることがある。
例3、アカウントを盗まれた場合、影響の範囲が拡大する。
5、安全なパスワード管理
基本的には、(a)強固なパスワードを使用、(b)推測できないパスワード、
(c)使い回さない、だが、実行はなかなか難しい。
(1)パスワード管理ソフトの利用
(2)生体認証
(3)二段階認証
等も積極的に活用したい。
しかし、絶対的な安全はないと考え、絶対に守らなくてはならない情報は、
Webと切り離すことが賢明である。
6、アカウント管理
(1)Windows10
設定→アカウント
(2)Google
ログインする→サービス一覧→アカウント
会場 : 中央区・新川区民館
リーダー : 永岡 勝男 さん
世話人 : 古川 勝彦さん
時間 : 13:30~17:00
感想:
・アカウントの同期について勉強になった
・アカウント、パスワードの設定、管理にについていい加減だったとわかった
・基本に返りパソコン管理を反省したい
・今回のテーマ(アカウント等)当然知っているはずのことが理解していない
ことがわかった
・基本的なことの勉強会も大切ですね
今後の希望テーマ :
・従来と違った視点での迷惑メール等の対策、再検討
1843