2018年10月21日
ワードで文章を作成中イラストが必要になったときは、ワードに豊富に用意された絵文字を利用するのが手軽です。ネットでフリー素材を探す方法もありますが、今度の研究会では絵文字の利用法に取り組んでみました。
時間に余裕があったため、「第○章」「第○項」などがたくさん並ぶ文書を作ってみました。ワードの「アウトライン」と「スタイル」を利用すると、作成が楽になるとともに、途中の条文追加変更作業が大変楽になります。
1、ビジュアルなワード文書
(1)絵文字は通常の文字のように行内に配置される。
(2)ページ内の自由に配置するためには、絵文字を「テキストボックス」内に
入力する必要がある。
(3)基本的な手順は以下の通りである。
①テキストボックスを作成する
②テキストボックス内に絵文字を入力する
・挿入タブの「記号と特殊文字」(非常にたくさんの文字や記号を含んでいるので、
最初に「種類」を選ぶのがコツである。
③絵文字のサイズを調整する。
・ホームタブのフォントとサイズ
④テキストボックスの塗りつぶしを「なし」とする。
⑤テキストボックスの枠線を「なし」とする。
⑥配置位置を調整する。
(4)応用知識
①同じ用途の絵文字を作るときは、作成済の絵文字を複製してから文字だけを
変更すると作業がはかどる。
②絵文字は色や向きの変更や、いろいろな装飾ができる。
・色を変更するには「フォントの色」
・回転や反転するには「描画ツール・書式」→ 「配置」・「オブジェクトの回転」
・絵文字を装飾するには「描画ツール・書式」→ 「ワードアートのスタイル」
グループ・「文字の効果」
2、アウトラインとスタイル
会則や講座テキストのように「第〇章」、「第〇項」などがたくさん並ぶ文書を
普通に作ると、途中で項目を追加・削除・入替をする度に大変な労力を必要とする。
ワードの「アウトライン」と「スタイル」機能で、自動連番表示と文字スタイルの
統一性向上が期待できる。
アウトライン機能はレベルごとに、連番と一緒に表示する文字(「第」や「章」
など)やインデント位置、適用する文字のスタイルなどを指定できる。
ワードには予めアウトラインレベルに応じたスタイルがデフォルトとして定め
られているが、それとは別の独自アウトラインスタイルを設定できる。
設定はいささか面倒だが、一度設定するとその後は作業性が断然向上する。
(1) 独自のアウトライン形式の定義・全体見出し
(アウトラインのレベル1に全体見出し、およびレベル2に見出し2のスタイルを
関連付け、表示を「第〇章」とする例)
①「ホーム」タブの「アウトライン」ボタン→「新しいアウトラインの定義」
② 新しいアウトライン画面の「オプション」をクリックして、パネルを拡張
③ 左上のレベル番号「1」をクリック
④「番号書式」欄の「1」を削除する。
⑤「レベルと対応付ける見出しスタイル」欄で「見出し1」を選ぶ。
⑥「リストを開始するレベルを指定する」が「オフ」を確認する。
⑦「インデント位置」欄を「0」とする。
⑧ プレビュー欄に「見出し1」と表示されるのを確認する。
(2) 独自のアウトライン形式の定義・第〇章
① 左上のレベル番号「2」をクリック
②「番号書式」欄を「第1章」(1は網掛け)とする。(「.1」の「.」を削除する)
③「レベルと対応付ける見出しスタイル」欄で「見出し2」を選ぶ。
④「リストを開始するレベルを指定する」のチェックを外す。
⑤「このレベルに使用する番号の種類が1、2、3、・・・」になっているのを確認
⑥「左インデントからの距離」欄と「インデント位置」欄を「0」とする。
⑦「番号に続く空白の扱い」欄で「スペース」を選ぶ
⑧ プレビュー欄に「第一章 見出し2」と表示されるのを確認する。
・・・・・・・・・・
⑨ 以上必要なだけ(第〇章に続く第〇項、①、・・・など)、上記の定義を
繰り返す
・・・・・・・・・・
⑩ 全部の定義が完了したら「ok」
(3) 定義した見出しを適用する
(見出し文言を「総則」とし、そこに見出し2を適用する。さらにフォント
サイズを14にする例)
① 総則の行を選択する
②「スタイル」欄の「見出し2」をクリックする
③ 見出しの行が、「第1章 総則」と表示されることを確認(先頭の章なので
第1章となる)
④「第1章 総則」行全体を選択し、フォントサイズを14に変更する。
(その他のスタイル変更を加えてもよい)
⑤「スタイル」欄の「見出し2」をクリックして「選択個所と一致するように
見出し2を更新する」を選ぶ。
(4) 更新した「見出し2」を他の個所にも適用
① 見出し2を適用する行を選択
②「スタイル」欄の見出し2をクリック
③ 第1章と同じスタイルで「第2章 ・・・・・」と表示される。
④ 処理する順番にかかわらず、文章の先頭より順に、第1章、第2章、
第3章、・・・・となる。
⑤ スタイルを変更すると、それを適用したすべての行が追従する。
(5) アウトラインの利用
①「表示」タブ→ナビゲーションウインドウに、「レ」を入れる
② ワード画面左側にナビゲーションウインドウが表示される。
③ ナビゲーション操作
・+ -で表示を変更できる
・レベル単位のブロック移動ができる。移動すると下位の階層も含めて連番が
振り直される。
会場 : 中央区・明石町区民館
リーダー : 永岡 勝男 さん
世話人 : 古川 勝彦 さん
時間 :13:30~16:30
・感想
複雑な設定をするのはひさしぶり、実務で使えるよう練習します。
Word2016の新たな機能の操作の発見を得ました。
・希望テーマ
特になし
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